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執筆者の写真平田 まりな

2023.02.06-08 結城へ「本場結城紬」の研修の旅〜1人日記式レポート〜

楽しかった学びだらけの #本場結城紬 研修の旅!!!!!#島唄 の傍、小さい頃から祖母が私のために自前の #大島紬 を潰して着させてくれていました。島唄を続けてきて大島紬にも慣れ親しみ、#紬美人 の任期を経て紬従業者の方ともお話する機会も増え、そしてまた #本場奄美大島紬 組合青年部会に入ることになりそしてそして、「#結城紬」、そしてその結城紬を守り作り紡ぐ方達と出会う私の人生は本当に恵まれている!!!



私は紬従事者でもなければ何か紬に関しての技術があるわけでもないですが大島紬の魅力に取り憑かれた紬を愛する者のひとりだと思っています。大島紬もまだまだ勉強中で気付きと感動の繰り返しです。


結城紬についての映像を見させて頂き、まずは #機織り を拝見。地機での機織は、恥ずかしながら初めて拝見しました。腰と足との張力で織る。“伝統”がつくものには、人々がこれを生み出したある意味、“たったこれだけ、されどこんなに。”という当時の生活の中にある物と知識によってできる #宇宙の創造 でありますよね。結城紬を知るにあたり一貫してこの結城の地の先代の生き様というか、知恵と生活を垣間見た気さえします。地機は、高機とは違って織機と人の体がより密接に関わり、というか織機と人の体がひとつの機織り機になり、これまた自分の体の状態を保つこと、そして一定の力で打ち込むことで織子さんの個性も生き、それが織り込まれ完成していくのだなと思いました。島唄を唄っていてもそうですが唄うことで自分の個性を知り自分をより見つめることにもなります。自らの体と共に機織を通して織っていくことで、織子さんは自分の何が足りているか足りていないか強み弱みはどこか、対話しているのだろうか、、、とまで想像が膨らみます。また、糸が人の手によって紡がれたそのものであるので糸が切れやすかったり糸が太かったり一定でなかったりすると織るのもまた時間がかかるとも伺い、一人一人、十人十色の人生、生活が集まっているんだと感じます。


その #糸取り を、教えて頂き、体験しました。

これまた貴重な体験。~♪繭なが糸取てぃ、うりし織りゅり~(繭から糸を取って、それを織っている)と何百回と唄ってきましたが繭から糸を紡いだのは初めてです。この経験で私の唄も変わる。より原始的なところに近い #結城紬 の糸。糸取りは、それこそ繭を煮て、真綿にしたものから人差し指と親指とで引っ張って取り、自身の唾液で糸にする。いやぁこれまた感動はやっぱり先代の人の知恵ってすごい。自然物から自然発生的に生まれこの時代の今日ここまで続いてきているこの「紡ぎ浪漫」とでも言いましょうか、痺れます、非常に。この糸取りも、若い人の唾液の方が良いだとかあの人の紡ぐ糸は丈夫だ、とかいろいろあったそうです。どこのお母さんおばあさんもみんな糸取りをやっていたそうです。(島もおばあちゃん世代が機織りをしてたというのはある。。)個人が活きることが糸取りの中に生きていますよね!糸の太さも丈夫さもその糸を取る人次第。胸が熱くなります。

糸取りを教えて頂いた、本場結城紬織物協同組合理事長小島さんの、、奥様!最初はヨイヨイ糸取りできてた気もするのにやっていくにつれ糸が細くなったり太くなったり何度も切れちゃうのも丁寧にカバーしてくださり凝りずにお付き合い頂き教えて頂きました。ありがっさまりょうた、、!

それから #絣くくり

それこそ小島理事長が実演してくださり、また糸を口にくわえ片結びと言うんですかね、染めた後に糸が解きやすいように簡単且つ解きやすい長さに結んでその後の糸の長さも長すぎず短すぎず調整していると伺いました。機械でなくここまでの作業を人の手で体で、ひとつひとつの作業に密接してると思うと本当にまた感動。(語彙力、、、)小島理事長のこの絣くくりをしている姿がとても印象的です。


その後は #つむぎの館 、そして#奥順 さんへ。本場結城紬卸商協同組合理事長、そして #株式会社奥順 会長の奥澤さんに案内してただきました。ほんと、生まれからこれまでの歴史、そして自身の地だけでなくその他の地の歴史、それこそ日本の歴史世界の歴史、内側からだけでなく外側からも様々な視点で結城紬を見ていらっしゃる方で、お話を聞いてるだけでものすごい情報量。でもそれくらい #伝統 と呼ばれるものは、昔から様々な時代を形を少しづつ変えながらここまで残ってきているわけですから、残ってきただけの理由も歴史も掘っても掘り切れぬほどあると感じています。私も島唄ではありますがこれも古くから残る奄美の #伝統文化 のひとつ。もちろん、当時の人たちのようには唄えないかもしれないでも、島の心みたいなものに少しでも近づきたくて学ぶし唄い続け、今の私の感性でこの先を生きていくんです。島唄にしろ大島紬にしろ、元々は生活の中に同時に存在していましたから、大島紬も私にとって島の心を知る重要な存在です。私の哲学と言いましょうか、「#フルメカシアタラシ概念」というまりな哲学があります。「#温故知新」とはまた少し違う感覚なのですが、故きを温ねて新しきを知るではなく、古くから残ってきたものと今を生きるいわば最新の人間の感覚が出会えばもうそれは新しい!と感じる #未来的感覚 。(なかなか言葉での表現が難しい。。)

「伝統は形を変えないと続かない」と島唄の大先輩も言っておりました。奥澤さんのお話を聞いていて、また奥順さんでの取り組みや「本場結城紬」の反物、結城紬の技術・特徴を活かしたまた新たな種類の結城紬の反物、小物やストールなど、まさに #フルメカシアタラシ !!と感じて(私なんかの感性にあてはめてしまって大変恐縮なのですが、、!)大変嬉しく感動し、またこの先「紬」業界から様々な伝統と呼ばれる“もの”、“こと”の確かな道筋のひとつであると思いました。実現するお力も続けるお力も本当に尊敬いたします。


大島紬もそうですがどこも #後継者 について考えています。その課題は同じであります。私は26歳のひよっこですがもっともっと知りたいし、ゆくゆくは私も紬を作ることに携わりたい、やりたいな、と思っています。私の様にではなくても紬を知ることで深まる喜びがあること、人生が豊かになる材料が隠れていること、私なりの視点と感覚で次世代へ子どもたちへ伝えていきます。

この出会いは宝物です!今後とも互い違いの腕枕、持ちつ持たれつの結心が紡いでいけたらいいなあと勝手ながらに思っております。



追記

#たたき染め というのもかなり気になりました。#染め も糸やその地にあった特色が表されてると思うので、次回行った時は見たい、もしくは体感してみたいです。

(1日の研修じゃなかなか頭がパンクしそう!(そりゃそうだ!))



ボソっ

ちゃんとまとめていかないとな!毎度思うことや感じる考えることが溢れ返る。言葉にしてくことで自分の頭と心の整理にもなるかと。ここのブログという空間はよりまりな好きかマニアックな方しか覗かないだろうう。。。



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